ミニバン タイヤ

ミニバン・ワンボックスカーの賢い選び方

ミニバン向けのタイヤって良さそうだけど何がどう違うの?

ミニバンの為に作られた専用タイヤが最近テレビCMでもよく見かけると思います。

セダンやコンパクトカーに使う普通のタイヤと何が違うのか?

私はミニバンに乗っているんだけど、ミニバン用のタイアに交換したら実際にどんな違いがあるのか?

ミニバンを所有しているあなたなら気になってしまうのではないでしょうか?

そこで今回はミニバン用タイヤへ交換するメリットをお伝えするだけでなく、気になる激安輸入タイヤについても触れてみたいと思います。

ミニバン用タイヤにすると何が変わるのか?


1.ふらつきを抑え安定性が向上する。
2.タイヤの偏摩耗が少なくなり、同時にタイヤの寿命が伸びる。
3.転がり抵抗性能を向上させているので燃費が向上する。

おおまかにこの3点が変わります。

確かに高速道路や風が強い日など車体のふらつきが酷くてふらふら怖い思いをしたことがあるけど・・どうしてミニバン用のタイヤに交換するだけで良くなるの?

そういった疑問もあると思いますので、今から理由を一つ一つ分かり易く解説していこうと思います。

普通のタイヤと何が違うのか?


◆ミニバンは車高が高いためカーブ時に車体が横に傾きやすい

ミニバン タイヤ ロール

参照http://www.4x4magazine.co.jp/

この現象を「ロール」と言います。

これを軽減するためにミニバン用タイヤのサイドウォールが固く作られております。これによってミニバン特有のふらつきを抑制する効果があり走行安定性が向上します。
ミニバン タイヤ サイドウォール

◆ミニバンのタイヤ溝は外側だけが減りやすい

ロールが大きくなりやすい事でタイヤ溝の外側だけが減りやすくなってしまいます。

ミニバン タイヤ溝 外減り

そこでミニバン用タイヤを作る各タイヤメーカーは上記同様サイドウォールを固くする事や、内側と外側で溝のパターンを変えたり、材質を変えたりする事で偏摩耗を軽減させようと工夫を凝らしております。

◆ミニバンは重いため燃費が悪くなりがち

各タイヤメーカーは「転がり抵抗」を減らす事で燃費の悪化を軽減させようとしております。

「転がり抵抗」とはタイヤが走行時に地面との摩擦や走行風から受ける抵抗の事で、主に車重や走行時の圧力でタイヤが潰れてより地面に接地する事で増大します。(厳密に言えば他にも増大する原因はあります。)

わかりやすく言えば空気が抜けかかったタイヤの自転車を漕ごうとしても重くて大変だと思います。ズバリこれが「転がり抵抗」です。
ミニバンタイヤ 転がり抵抗

そこで各タイヤメーカーはタイヤ全体の変形を減らす構造にする事で転がり抵抗を減らし燃費を向上を実現させました。

また少々余談ですが、現在あなたのミニバンに付いている普通のタイヤでも上記の理論に基づいたちょっとした一工夫で燃費を向上させる事ができます。

それはとにかくタイヤの変形を減らせば良い訳ですので、タイヤ空気圧を高めにする事で、多少ではありますが同様の効果が期待できます。

但しご注意頂きたいのですが、その分ブレーキ時の制動力が少し低下します。

グリップ性能・静音性に関して


ミニバン専用タイヤ トランパス

グリップ性能・静音性に関してはミニバン用のタイヤももちろんですが、セダンやコンパクトカーなど他カテゴリの車種用タイヤも日々研究が進みどんどんと進化しております。

また上記で書いた燃費向上の為に「転がり抵抗の軽減」をすると当然ですがグリップ力が下がり、それは制動力の低下を意味します。

ですが、例えばご家族で使うのが主なミニバンにおいては、タイヤの「ゴロゴロ、ゴーゴー」といった転がり音やノイズが出来るだけ小さく、静かなタイヤの方が車内での会話も楽しめることから「転がり抵抗の軽減」は重視すべき項目といえるのではないでしょうか?

各メーカーのミニバン用タイヤを「低燃費性能」と「ウエットグリップ性能」で比較


JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が制定する「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」を公平に指標化した「ラベリング制度」があります。
タイヤ ラベリング制度

タイヤ販売店でこのようなラベルを見た事があるかと思います。

タイヤ 転がり抵抗性能 ラベル←転がり抵抗性能

タイヤ ラベル ウェットグリップ性能←ウェットグリップ性能

「AAA」「c」などの等級はJATMAが制定する数値によって分けられております。
JATMA 等級の数値

このように難しい事が書いてありますが、わかりやすく言えば

「転がり抵抗性能」は「AAA」に近づくほど抵抗が少なく低燃費で「C」に近づくほど抵抗が大きく燃費が悪くなり、

「ウェットグリップ性能」は「a」に近づくほど制動性能に優れ「d」に近づくほど滑りやすい

という事を指標したものとなります。

下表は各タイヤメーカーがミニバン専用として売り出しているタイヤを比較したもの。タイヤサイズは205/60R16(70ノア・70ヴォクシー用)としました。

ブランド 転がり抵抗係数 ウェットグリップ ※1本あたり価格
ブリヂストン
ECOPIA EX20 RV
A b ¥10,100
ヨコハマタイヤ
BluEarth RV-02
A a ¥8,260
トーヨータイヤ
TRANPATH mpZ
A b ¥7,620
ダンロップ
エナセーブ RV504
AA b ¥7,630
グッドイヤー
EAGLE RV-F
A b ¥10,690
ミシュラン
PRIMACY3
A b ¥9,759

※1本あたり価格は2017年1月6日時の価格ドットコムの最安値を記載。

※ミシュランPRIMACY3はサイズによって転がり抵抗係数はAA~A、ウェットグリップはb~cの等級の変動多数有り。

※それ以外は多少の変動があるもののどのサイズもだいたい同じ等級。

「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」を比べると各メーカーは出来るだけ両者を両立をさせようとはしていますが、

根本は対極にある関係性ですので「転がり抵抗性能」が上がれば「ウェットグリップ性能」が下がり、逆に「ウェットグリップ性能」が上がれば「転がり抵抗性能」は下がる傾向にある事がわかります。

激安輸入タイヤは問題ないのか?


例)中国・TRIANGLEトライアングルタイヤ

上記のミニバン用タイヤの比較の流れで価格ドットコムを見ているととんでもなく安いタイヤを発見しました。

国産やドイツ製では安くても8,000円前後、高いものでは20,000円を超えるものがなんと2,001円です。*205/60R16(70ノア・70ヴォクシー用)
中国 TRAIANGLE 激安タイヤ 

トライアングルという中国の大手タイヤメーカーです。

偏見を持つことは大変失礼な事ではありますが、相次ぐ中国製製品の尋常ならぬ事故を目の当たりにすると、どうしても敬遠してしまいがちになると思います。

価格ドットコムにレビューが無かったのですがみんカラに多くのレビューがありました。
みんカラ タイヤ レビュー

評価を指標する星の数2017年1月6日時最新の20件の平均を取ると5点満点中「3.8点」でした。

特に評価の低かった星2のレビューを読んでみると

間に合わせの繋ぎ(つなぎ)で使う分には十分。コスパが良い。使用上問題なし

と書かれておりました。

実はわたくしの仲が良い知人が仕事用のクルマ「シエンタ」にこの中国製TRIANGLEメーカーの14インチを使ってますが1年半、距離にして3万キロ程使ってきて問題は特に無いと言っていました。

乗り心地の面でも荒れた路面だと路面の凹凸を拾って多少ゴツゴツという突き上げ感はあるものの、普通の国道県道レベルの路面ならば気になるような挙動も特段無いとのことです。

激安輸入タイヤ総評


筆者であるわたくしは過去に激安輸入タイヤを履いたら、突然バーストしたとか、ちょっとホイールスピンしただけで山が全部消し飛んだ、といったような噂を聞いた事がありました。

しかし今回色々とネットユーザーの評価を数十件と拝見しましたがそのような致命的な異常事態があったという事例は一つもありませんでした。

但し技術大国と世界から呼ばれる日本製やドイツ製のミニバン用に設計された、低燃費性能を持たせながらウェットグリップ性能も高く、尚且つ静音性や乗り心地性能も高いタイヤと「走行性能」や「快適性」を比べれば雲泥の差は生じます。

もちろん普通に走る分には全く問題なく使えますし、イライラするほど不快感があるわけではありません。

日本製ドイツ製は1本1万円でも4本買えば4万円とそこそこの大金になってしまいます。

ミニバンユーザーの方でもコストパフォーマンス重視なら、これら激安輸入タイヤの選択肢も有りではないでしょうか。

番外・ローダウンしている場合は内側の偏摩耗にご注意


一般的なクルマのほとんどがローダウン(車高を下げる)をするとネガティブキャンバーになり正面から見た時にタイヤが「ハ」の字に開いてしまいます。
タイヤ ハの字 ローダウン

サーキットを走るスポーツカーなどの場合キャンバー角をわざと外側に付ける事でコーナリングフォースを強くする事があります。

しかし一般車でこの状態のまま走り続けると外側は8分山なのに内側は山が無くなってタイヤ内部のワイヤーが剥き出しになり最悪バーストするといった危険な状態になる事があるので注意が必要です。

まとめ


  • ミニバン用タイヤとはサイドウォールが固く作られていてロールがしにくくなっていることでふらつきが抑えられ走行安定性が高くなる。
  • さらにタイヤ溝の外側だけが減ってしまう偏摩耗を軽減させるための工夫がなされている。
  • 日本製ドイツ製のミニバン用タイヤはノア・ヴォクシーのサイズで1本あたりだいたい7,500円から10,000円くらいが主流。
  • 「燃費性能」と「グリップ性能」を各メーカーが出来るだけ両立をさせようとはしているが、根本は相反関係であり「燃費性能」が上がれば「グリップ性能」が下がり、逆に「グリップ性能」が上がれば「燃費性能」は下がる傾向にある。
  • 世間一般イメージが悪い激安輸入製タイヤだが走行上の大きな問題は無い。

以上、ここまで。

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